改訂・初心者のための有限要素法
(Finite Element Method for Beginners,Revised Version)


  ISBN 4-901381-04-0
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日本材料学会発行 A5判176ページ
定  価 3,960円(本体3,600円+税)
会員特価 3,560円(税込)
(送料:1冊につき360円,ただし10冊以上は無料)
発行年 平成13年6月15日初版発行
   
趣旨・特色 本文のサンプル PDFファイル
     
   近年コンピュータの急速な発展と相まって構造・非構造物を問わず種々の現象が有限要素法を用いて解析できるようになった.最近では多くの有用なソフトが販売されており,従来の専門技術者以外に,解析ツールとしてその利用者の裾野が拡大しつつある.一方では,有限要素法による解析を行うためには,解析しようとする現象を理解できる工学的な知識が必要であり,同時にデータ作成から結果の評価に至るまで,解析対象を十分に理解している技術者が自ら行うことが重要となる.上述のように,有限要素法がツールとしての性格を増すにしたがって,利用者において基本的な考え方の理解がややもすれとなおざりになり,解析結果の意味やその妥当性が十分に把握できないという問題が顕在化している.
 そこで,本書では,上述のような問題に対処できるように,「初心者のための有限要素法講習会」用テキストとして既刊の「初心者のための有限要素法」および「続・初心者のための有限要素法」の執筆陣を新進気鋭の第一人者に入れ替え,内容も全面的に書き換えることにした.弾性論に基礎から有限要素法の考え方,塑性力学,他の分野への応用などの基本的な考え方を簡潔に理解し,その上でユーザーとして有限要素法を使いこなそうとする初心者には,最適な内容になっている.本書はこれまでと同様に「初心者のための有限要素法講習会」基礎コースのテキストとして利用できるようにその講述内容を含むものであるが,本書単独でも有限要素法の基礎について十分習得できるように執筆されている.したがって,講習会への参加者のみならず,これから有限要素法を使ってみようとお考えの方にも,本書を利用されることをお薦めする.
主要目次    
 
第 1 章 有限要素法の歴史と現状
第 2 章 弾性力学の基礎  
  2.1 応力と応力の平衡方程式,2.2 ひずみと変形,2.3 応力とひずみの関係,2.4 エネルギー原理  
第 3 章 塑性力学の基礎  
  3.1 塑性変形の考え方,3.2 初期降伏条件,3.3 加工硬化,3.4 応力−ひずみ関係,3.5 塑性力学におけるエネルギー原理  
第 4 章 有限要素法の考え方と弾性解析  
  4.1 有限要素法の考え方,4.2 弾性変形の有限要素法解析  
第 5章  弾塑性・剛塑性変形の有限要素法  
  5.1 弾塑性解析の考え方,5.2 弾塑性解析の方法,5.3 剛塑性解析の方法,  
第 6 章 非構造解析  
  6.1 電磁界解析,6.2 流れ問題に対する有限要素法  
第 7 章 有限要素法に関連する諸問題  
  7.1 応力特異場問題,7.2 衝撃問題,7.3 異方性材料,7.4 均質化法,7.5 位相最適化問題,7.6 有限要素モデリング  
【付 録】 マトリックス代数の基礎  
  A.1 ベクトル,A.2 テンソル,A.3 マトリックスと関連演算,A.4 連立一次方程式の数値計算法  
特 典    
  大学,工業高等専門学校等で教科書としてご採用(10冊以上)の場合に限り,定価の20%引きにて納入いたします.(送料は本会が負担します)    
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