北條正樹氏(第62,63期副会長)コラム

2014年

新幹線

新幹線が50周年を迎えました.当時の日本の叡智を集めた「高速鉄道」の概念は 現在では世界標準となるとともに,ヨーロッパに続いてアジア各地でも普及が進んでいます. ところで.鉄道の進歩は疲労との戦いであったと言っても過言ではありません. 本会の諸先輩が新幹線開発の裏方を務められたのは,我々の大きな誇りです. 新幹線があるのが当たり前になって久しいですが,次回乗車されるときは, 是非先人のチャレンジ精神を思い出していただければと存じます. (「英知」が常用漢字ですが,東京駅にある記念碑は「叡智」になっています.)

富士山

空気の澄む季節になってきました.先日京都府から富士山が見えたことが報道されていましたが, 京都から東京に新幹線で向かう時に,どこで最初に富士山の見えるかご存知でしょうか. 一般的に確認されているのは,在来線駅名で表記して,豊橋駅から東京より一つ目の二川駅と 二つ目の新所原駅の間で,進行方向左前方の崖の右に姿を現します.日東電工「,パナソニック」と ソニーの工場の手前の位置になります.これを見逃した場合でも,浜名湖の鉄橋あたりからしばらくは, 比較的よく見えます.「地形数値」データ上は豊橋の手前でも見えそうですが,高速の車内から 山の端を観察するのは難しそうです. 皆様車内でもお仕事かと思いますが,たまには素晴らしい車窓もお楽しみください.