笹川和彦氏(第66・67期出版理事)コラム

2018年

津軽弁がバリバリの青森は弘前に来て随分になる。 最初は、テレビに映る津軽人のインタビューに必ず○×△のテロップが付くのとおんなじ状況。 しばらくすると、出身の新潟と妙な共通点を感じた。ことば、民謡、祭りなど文化が微妙に似ているのだ。 その謎は北前船の影響だった。ニシンや昆布のように大阪から京都と北海道を結ぶ日本海沿いに文化の深い交流があったのだ。 最近、日本遺産になっている北前船寄港地の追加認定がニュースになっていた。 27の自治体が追加認定された一方で、選考の末落選した自治体もあったそうだ。 文化と商売は切り離せないようだ。