武正文夫氏(第63・64期副会長)コラム

2015年

「雁木」という言葉で、何が思い浮かびますか。広辞苑には「群れて飛ぶ雁の列のようにジグザグの形をしたもの」とあります。雪国で見られる雪よけ 屋根(雁木造り)、船着場の階段、城郭の石階段でしょうか、将棋の雁木囲いもありますね。私は、山口県岩国の八百新酒造が造る純米吟醸。ひかえめな果実香,酸味のキレで,「雁木」から受ける印象とはちょと違い"ツルツル"入るちょっとあぶない部類のお酒です。友人と楽しく鍋でもつつきながら...かな。

2016年

新緑

最近,道路脇の緑地帯を見ながら通勤するのが楽しい。毎朝その姿が変わる。少し前まで土色だったところが,鮮やかな緑色に染まり,それこそニョキニョキと茎や葉が伸びてくる。風雨で倒されても,次の日にはまっすぐ空を向いている。春ですね。生命の息吹を感じます。

3分間

1時間半の痛勤電車での楽しみは,スマホでTEDや3 Minute Thesis (3MT) の動画を見ることです。特に3MTはお気に入りです。学生が自分の博士論文の内容を3分間,1スライドで,必ずしも専門家でない聴衆に対して発表する競技です。2008年にオーストラリアのクイーンズ大学で開催されたのが始まりで,あっという間に世界中の大学で開催されるようになりました。日本でも2015年に開催されたようです。面白いです。

ワイン

たまにはワインの日。健康のために"ポリフェノールを"とは、飲むための言い訳。赤のちょっと渋めを好むが、キリリと冷えた白も良し。「ブルゴーニュのプイィ フュイッセには〆鯖」と言っていたのは文豪 開高健でしたか。私は「バケット,オイルサーディンにイタリア・ピエモンテのガビ」。 ゴクリ...

目もあやに

春ですね。"目もあやに金色の水流れきぬ第一の日の春の太陽"は与謝野晶子の和歌ですが,この「目もあやに」に引掛りました。音がきれいです。意味はなんとなく分かるけど,正しいかどうかは自信が無い。大辞林では,@まばゆいほど美しいさま,A正視できないほどひどいさま,とありました。今回は@の意味だろうけど,Aで使われることもあるのですね。面白い。