垂水竜一氏(第70・71期編集理事)コラム

2023年

無題

編集委員会での仕事が表に出ることは少ないが、裏方として日々の学会運営を支えている。 目で見えるものと、目で見えないもの。目には見えないが大切な役割を果たしているもの。 考えてみると、材料の中の力も似たようなものかもしれない。 目には見えない力の役割を探求するのが材料力学。見えないから面白い。

researchと研究の違い

先日、ある先生から標題について大切な事を教えて頂いた。 researchはre-search。物事を再び探索することで、そこに新しい事実や結論を導く試みを指す。 これは先人達によって築かれた学術という建築物に、レンガを一つ積み上げる感覚に近いという。 一方、日本ではresearchを研究と訳する。意味は磨き極めること。さながら鍛え上げられた日本刀が連想される。 人の営みとしては同じものでも、言葉から受ける印象は大きく異なる。研究では、小さな発見の積み重ねを楽しみたい。