重金属溶出低減材「マジカルフィックス」
(技術評価第1015号)
更新認証された評価証明技術
技術名称: | 重金属溶出低減材「マジカルフィックス」 |
依 頼 者: | 住友大阪セメント株式会社 |
認 証 日: | 平成26年4月8日 平成31年4月7日(第1回更新) |
開発の趣旨
国内で産出される天然鉱物を焼成し、汚染物質の吸着除去率の高い組成を持った焼成物を生成させることに成功した。これに特殊添加剤を組み合わせ、汚染物質に汚染された地下水や土壌に対し、溶出低減可能な対象汚染物質の種類が多く、pH緩衝能を備え、吸着した汚染物質の再溶出の懸念が低い溶出低減材を提供することを開発の目的とした。
技術の概要
マジカルフィックス(登録商標 第5466795号)は,地下水や土壌に含まれる汚染物質の溶出低減効果が最大となるように,組成・粉末度を調整した天然鉱物の焼成物を主成分とし,これに特殊添加材を組み合わせた溶出低減材である。この溶出低減材は,細孔内への取り込み,難溶性化合物の生成などのメカニズムにより,地下水や土壌中からの汚染物質の溶出量を低減することが可能である。
現在,砒素(三価),鉛,フッ素,六価クロム,ホウ素,総水銀について,マジカルフィックスによる溶出低減効果を確認済みである。
開発の目標
- 砒素(三価),鉛,フッ素を含む汚染水に対して,汚染物質の濃度を地下水環境基準以下に低減できること。
- 砒素(三価),鉛,フッ素,六価クロム,ホウ素に汚染された土壌に対して,土壌環境基準を超過し,第二溶出量基準以下である汚染物質の溶出量を土壌環境基準以下に低減できること。
- 砒素(三価),鉛,六価クロム,総水銀に汚染された土壌に対して,第二溶出量基準を超過した汚染物質の溶出量を第二溶出量基準以下に低減できること。
- 砒素(三価),鉛,フッ素に汚染された土壌の処理土がpH 変化に対して再溶出しないこと。
技術評価
技術評価委員会を設置して技術認証を行った。詳細については、同技術の技術評価証明報告書に記載されている。
問合せ先
公益社団法人 日本材料学会(TEL:075-761-5321 FAX:075-761-5325 E-mail:jimu@jsms.jp)
住友大阪セメント株式会社(TEL:047-457-0283 FAX:047-457-7871