第7回 若手研究者および技術者のための高温強度講習会(実習付き)

開催日 令和2年9月2日(水)〜9月4日(金)【中止】
COVID-19感染拡大防止のため,今年度の開催は中止します.
次回の開催時期については検討中です.

主催

日本材料学会

協賛

ステンレス協会,日本機械学会,日本金属学会,日本材料強度学会,日本材料科学会,日本鉄鋼協会,日本溶接協会,溶接学会(予定)

期日  【中止】

令和2年9月2日(水)〜4日(金)
(9月4日は希望者のみ)

会場

叶_戸工業試験場 播磨事業所
(〒675-0155兵庫県加古郡播磨町新島47-13
Tel:079-435-5010,http://www.kmtl.co.jp/)

 タービンやボイラー,エンジン等,高温に曝される機器の設計や保守・管理を行う場合,用いる材料の変形や破壊,強度に関する知識が必要不可欠です.しかし,高温強度を専門的に取り扱った講習会は少なく,また,教科書的に読むことができる文献も少ないのが現状です.
 高温強度部門委員会では,2008年に50周年記念出版として「高温強度の基礎・考え方・応用」を発刊し,併せて,若手研究者および技術者を対象とした高温強度に関する講習会を開催しました.講習会に参加された方々の好評に応え,第7回の講習会を開催いたします.本講習会は,高温強度に関する知識をあまりお持ちでない初学者や若手技術者を対象としており,「高温強度の基礎・考え方・応用」をテキストとした講義編に加え,高温強度関連の実験実習の実験編から構成されています.さらに,今回も3日目に希望者に対して実験技術の詳細な解説と実習を予定しています.なお,本講習会では,主に鉄鋼材料を対象とした講義,実験実習を行います.
 このような講習会は他にほとんどないと思われますので,奮ってご参加下さい.なお,講習会参加者には「修了証」を発行します.

プログラム

9月2日(水)

・受付  (9:30〜9:50)
・開会挨拶および講習会全体説明  (9:50〜10:00)

三菱重工梶@唐戸孝典

1. 高温強度の基礎  (10:00〜10:50)

福井大学 旭吉雅健

 高温構造物が受ける負荷および損傷など室温と異なる高温特有の事象について概説する.

2. 高温における疲労破損  (11:00〜12:00, 13:00〜14:00)

千葉大学 山崎泰広

 高温においては,室温においてみられる繰返し依存型の疲労破壊と異なり,時間効果を含む破損が生じる.ここでは,疲労破壊に及ぼす時間効果,クリープ疲労破壊および熱疲労破壊について概説する.

3. 高温におけるクリープ破損  (14:10~15:00, 15:10~16:00)

蟹HI 吉田公亮

 高温における代表的な損傷形態であるクリープ現象について解説するとともに,クリープ構成式および長時間クリープ破断時間の推定方法などを紹介する.

4. 高温破壊力学  (16:10〜17:00)

東京工業大学 阪口基己

 高温におけるき裂発生・進展挙動の概要と高温破壊力学について講述する.

・懇親会(自由参加,無料)  (17:10〜18:30)

9月3日(木)

5. 耐熱金属材料  (9:00〜9:50, 10:00〜10:50)

物質・材料研究機構 澤田浩太

 ここでは,耐熱金属材料を理解する上で不可欠な原子拡散とミクロ組織変化の関連について概説するとともに,高温強度向上の基礎となる強化因子やミクロ組織の特徴を紹介する.

6. 高温機器の寿命診断  (11:00〜11:50)

鹿児島大学 駒崎慎一

 使用環境下の部材の劣化機構を解明して,それに基づく損傷計測技術を確立する必要がある.ここでは,火力発電機器を中心に,実機の損傷事例,部材の劣化機構,損傷計測技術および,余寿命診断技術について解説する.

7. 高温材料試験技術  (13:00〜14:00)

鞄月ナ 鈴木悠介

 高温材料の強度評価に必要な高温引張試験法,クリープ試験法,高温疲労試験法,熱疲労試験法,高温き裂進展試験法,金属組織観察法等とその技術を概説する.

8. 高温材料試験実習(I)  (14:20〜16:20)

叶_戸工業試験場

 高温材料の強度評価に必要なクリープ試験,高温疲労試験,クリープ疲労試験,熱疲労試験等の各種試験の実験設備および試験片加工・研磨の見学と,実験方法に関する簡単な実習を行う.

・閉会の挨拶  (16:20〜16:30)

日本材料学会高温強度部門委員会 委員長 山崎泰広

9月4日(金) (希望者のみ,15名限定)

9. 高温材料試験実習(II)  (9:30〜16:00)

叶_戸工業試験場

実験装置を実際に操作することにより,高温材料の各種強度評価に必要な技術を習得する.

問い合わせ先

〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町1-101
日本材料学会「若手研究者および技術者のための高温強度講習会」係
TEL:075-761-5321 FAX:075-761-5325
E-mail: jimu@jsms.jp

※講習会参加の申込の際にお届けいただいた個人情報は,参加証等の送付,諸連絡,行事案内等の日本材料学会の事業運営のみに使用させていただきます.