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第73期日本材料学会 会長  鎌田 敏郎



 
 第73期会長挨拶


〜魅力ある日本材料学会を目指して〜

 
 ポストコロナの現在、従前と比べて生活様式や価値観が大きく変化しています。また、SDG’sをはじめ、カーボンニュートラルやデジタルトランスフォーメーションなど、今後我々が目指すべき新たな方向も示されています。一方、我が国では、自然災害の頻発化・激甚化により、レジリエントなインフラ整備に対するニーズも高まっています。
 こうした背景の中、私たちが安全・安心で快適な暮らしを続け、さらに便利で、人間が人間らしい豊かな生活を送る上で、これまで以上に、それを支えるさまざまな「材料」が必要となっています。そのため、たとえば、多種多様な材料の性能を高め、機能の多様化・高度化を図る上で、材料の構造とその性質との関係を解明するための学問(材料学)や、材料の構造と特性との相互関係に基づいて、要求される性能を有する材料を設計し、工学的に作り出すための学問(材料学)が、私たちの社会には不可欠なのです。
 日本材料学会は、機械、金属、化学、電気、土木、建築などの工学や医学あるいは農学など多岐にわたる分野を包括した材料学に関する総合的な学会です。本学会では、これらの分野に横ぐしを刺し、融合させることで新たな学問分野を探索するなど、無限の可能性を秘めています。
 今後のダイナミックな社会情勢の変化に追従し、これから直面するであろう多様な難題に挑戦するためにも、専門分野の異なる技術者・研究者間での交流が、従来にも増して求められています。日本材料学会では、上記の要請に応えるべく、しかるべき役割を果たしていきたいと考えています。
 今後とも、本学会の活動に対しましてご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。