高温強度部門委員会報告「超合金とそのコーティング材の高温強度評価技術ワーキンググループ」
第V期活動成果報告書−高温曝露と熱サイクルを受けた遮熱コーティングの密着強度を中心に−
Phase III Activities -Adhesion Strength of Thermal Barrier Coatings Subjected to High Temperature Exposure and Thermal Cycles-

編集

日本材料学会高温強度部門委員会

体裁

A4版168ページ(ISBN 978-4-901381-33-8)

定価

24,200円(本体22,000円+税

会員特価

21,780円

送料

430円

概要

高温強度部門委員会では,1999年に「超合金とコーティングの高温強度評価技術WG」を発足させ,現在も活動中です.このWGは,時代の要請に応えるべく,超合金とコーティング部材の高温強度評価技術の確立を目的として設立されたもので,2005年から第III期の活動を行って参りました.この活動の中で,遮熱コーティング皮膜の基礎物性の取得とデータベース化,コーティング部位材における残留応力手法の検討と測定,高温曝露と熱サイクルを受けた遮熱コーティングの密着強度の測定,および,以上の特性に及ぼすコーティングプロセスパラメータや各種損傷因子の検討などを行って参りました.このたび,第III 期の活動を終え,その成果を成果報告書の形で発刊いたしました.
本報告書は,遮熱コーティングを扱った数少ない国内共同研究の成果を集約したもので,部門のみならず,学会全体,さらには日本全体の一つの知的財産になり得るものと確信しております.遮熱コーティングの研究を始めたばかりの初心者から,さらに高いレベルの研究を目指す技術者や研究者の方に,是非とも一読をお勧めします.

目次

第1章 はじめに
  1.1 背景
  1.2 TBCの破損要因について
  1.3 TBCの健全性評価の際に注目すべき事象
  1.4 本共同研究の目的
  1.5 本共同研究の展開方針,検討項目,研究体制
第2章 供試体と準備方法
  2.1 基材
  2.2 溶射粉末とTBC試験片の成膜方法
   2.2.1 溶射材料
   2.2.2 TBC溶射皮膜成膜方法
  2.3 試験片の形状と準備方法
   2.3.1 皮膜単体試験片
   2.3.2 JIS準拠TBC密着強度評価用試験片
   2.3.3 残留応力および熱伝導率測定用試験片
第3章 皮膜の基礎物性
  3.1 皮膜の機械的性質と高温曝露による変化
   3.1.1 測定方法
   3.1.2 測定結果
  3.2 皮膜の熱伝導率と等温曝露による変化
   3.2.1 定常レーザ加熱法による評価
   3.2.2 カットバー定常熱流法による評価
  3.3 まとめ
第4章 高温曝露による損傷の発達挙動と残存密着強度
  4.1 高温曝露試験方法
  4.2 熱成長酸化物の成長挙動
  4.3 高温曝露による残留応力の変化
   4.3.1 応力解放法
   4.3.2 X線回折法
   4.3.3 まとめ
  4.4 JIS準拠密着強度試験結果
   4.4.1 高温曝露による密着強度の変化
   4.4.2 密着強度試験後の縦断面観察結果
  4.5 まとめ
第5章 熱サイクルによる損傷の発達挙動と残存密着強度
  5.1 熱サイクル試験方法
   5.1.1 加熱方法と試験片内温度分布について
   5.1.2 試験法
  5.2 JIS準拠密着強度試験結果
   5.2.1 熱サイクル負荷による密着強度の変化
   5.2.2 密着強度試験後の縦断面観察結果
  5.3 まとめ
第6章 今後に向けて
  6.1 成果のまとめ
  6.2 さらなる解明に向けて

申込方法

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