日本材料学会標準
「高温クリープおよびクリープ疲労き裂進展試験法標準」

編集

日本材料学会高温強度部門委員会

発刊

2016年11月30日

体裁

A4版110ページ

定価

22,000円(本体20,000円+税)

会員特価

11,000円

送料

送料3冊まで500円,4冊以上1000円

概要

近年,CO2削減や省資源のために高温機器の高効率化が進められています.次世代発電プラント(A-USC 700℃級石炭火力,1700℃級ガスタービン,高速炉,高温ガス炉など)の開発は国内外で進められています.材料の使用環境は複雑,過酷になる傾向にあります.材料と構造体の安全性,信頼性評価技術の向上のために,高温損傷や高温破壊に関する研究ニーズは高まっており,世界各国で活発に研究活動が行われています.
高温強度部門委員会では,クリープ,クリープ疲労下でのき裂進展試験方法と高温破壊力学パラメータ(J*,Δ Jf,Δ Jcなど)の研究開発を世界に先駆けて行ってきた実績があります.また,高温き裂進展の貴重なデータも時間をかけて蓄積されています.高温強度部門委員会ロードマップタスクフォースにおいて,今後の委員会の活性化や貢献について検討を行った中で,「高温き裂進展試験法ワーキンググループ」を立ち上げ,試験法標準を作成することとなりました.本標準は,ワーキンググループにおいて,上記の業績に加えて,最近の研究成果や海外の標準についても調査を行い,まとめたものです.
本標準の第1章では,耐熱金属材料のクリープおよびクリープ疲労下でのき裂進展特性を測定する標準的な試験方法およびき裂進展速度の標準的な評価方法を推奨しました.第2章では,第1章で述べた試験・評価方法について解説するとともに,未解明な課題に関する研究の現状や今後の課題についても紹介しました.本標準は,日本で開発された試験・評価技術の伝承のみならず,高温機器におけるクリープおよびクリープ疲労き裂の発生,成長および寿命の予測技術の高精度化,余寿命診断技術の今後の発展に寄与するものと考えております.

目次

はじめに

第1章 高温クリープおよびクリープ疲労き裂進展試験法
標準
1.1 目的
1.2 参照した規格,標準
1.3 適用
1.4 用語,記号,単位の説明
1.5 試験装置
1.6 試験片および治具
1.7 試験方法
1.8 試験結果のまとめ方
1.9 報告事項
第1章の参考文献

第2章 高温クリープおよびクリープ疲労き裂進展試験法
標準解説
2.1 背景および目的
2.2 試験装置
2.3 試験片
2.4 試験方法
2.5 試験結果のまとめ
2.6 クリープき裂進展
2.7 クリープ疲労き裂進展
2.8 溶接部の高温き裂進展試験
2.9 実機への適用例
第2章の参考文献

申込方法

A4用紙に「高温クリープおよびクリープ疲労き裂進展試験法標準」購入希望とし,部数,必要書類,会員・非会員の別,送付先,電話番号をご記入の上,FAXまたは電子メールでお申し込みください.

申込先

〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町1-101
日本材料学会出版部
FAX(075)761-5325 E-mail: jimu@jsms.jp