界面強度評価ハンドブック(INTERFACIAL STRENGTH EVALUATION HANDBOOK)
編集
日本材料学会破壊力学部門委員会
体裁
A4判 ハードカバー 235頁 (ISBN 978-4-901381-37-6)
定価
5,093円(本体4,630円+税)
会員特価
4,074円
送料
430円
概要
近年,機械・構造物の高効率化・機能化・長寿命化の目的で,電子部品から大型輸送機械まで,異種接合体,コーティング材,複合材料などを用いる頻度はますます高くなっています.しかし,弾性特性や熱的特性の異なる複数の材料を接合し負荷を加えると,界面に大きな応力が発生します.もし,長期間の使用により,界面損傷が進行し,界面のはく離が起これば,部品・部材・構造物の機能が失われてしまいますので,界面強度の向上と評価,界面欠陥の検出とモニタリング,はく離寿命の予測は,材料,機械,建築・土木など多くの分野の研究者・技術者にとって重要な課題です.破壊力学部門委員会では,平成18年度から「界面強度評価小委員会」を設置し,4年間にわたり研究・調査活動を行ってきました.このたび,多くの研究者のご協力を得て,その成果を標記のハンドブックにまとめました.
このハンドブックの特徴は,第1章の解説で,最新の界面強度評価パラメータ・評価手法と界面欠陥検出法が詳しく述べられていることに加えて,第2章で,研究者自身が開発・実施した評価法・評価の具体例が数多く紹介されていることです.また,海外の文献とJIS規格の概要も合わせて集録されています.初学者から専門の研究者・設計技術者・現場技術者まで,この分野の現状を広く理解することができる構成になっており,界面強度評価に関する研究・技術開発,問題解決に役立つ情報・ヒントがたくさん含まれていますので,ぜひこのハンドブックをご覧になりますよう,お勧めいたします.
目次
第1章
界面の力学と界面強度評価・欠陥検出法に関する解説
1.1 界面強度評価法の現状と課題
1.2 異種接合材の界面端特異応力場
1.3 界面き裂の力学と強度評価
1.4 接着・接触端の応力特異場パラメータと強度評価
1.5 複合材料における界面の力学と強度評価
1.6 赤外線サーモグラフィを用いた界面欠陥の非破壊検出・評価法
1.7 超音波を用いた界面欠陥検出法
第2章
界面強度評価法および評価例
2.1 接合体の界面強度評価法および評価例
2.2 複合材料の界面強度評価法および評価例
2.3 皮膜・薄膜のはく離強度評価法および評価例
2.4 界面欠陥検出法および検出例
第3章
界面強度評価法・評価例および界面欠陥検出法・検出例に関する外国雑誌文献
付録
界面強度評価に関するJIS規格の概要
申込方法
界面強度評価ハンドブック購入希望,部数,必要書類,会員・非会員の別,送付先,電話番号をご記入の上,FAXまたは電子メールでお申し込みください.
申込先
〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町1-101
日本材料学会出版部
FAX(075)761-5325 E-mail: jimu@office.jsms.jp