ツイスター工法(回転式破砕混合工法)を用いた遮水土の製造技術
(技術評価第1007号)
更新認証された評価証明技術
技術名称: | ツイスター工法(回転式破砕混合工法)を用いた遮水土の製造技術 |
依 頼 者: | 日本国土開発株式会社 |
認 証 日: | 平成16年2月20日 平成21年8月5日(第1回更新) 平成27年5月22日(第2回更新) 令和2年7月30日(第3回更新) |
開発の趣旨
最終処分場の建設では遮水工の安全性確保が重要である。遮水層として粘性土層を設ける場合,平成10年6月改定の総理府・厚生省(現環境省)の共同命令では厚さが50cm以上で透水係数が1×10-6cm/s以下と規定されており,さらに最終処分場によっては粘性土の透水係数が1×10-7cm/s以下に仕様が設定される場合や,放射性廃棄物埋設施設等で透水係数が1×10-8cm/s以下の高い遮水性能が求められる場合もある。本技術開発はこのような遮水性を有する土質材料をより確実に製造しうるために研究されたものである。また,最終処分場の建設工事では,建設発生土を有効利用することは建設副産物の発生抑制の観点からも重要である。
これらのことから,「ツイスター工法」を用いて建設発生土にベントナイト等を効率的に攪拌混合し,遮水土としての要求品質を満足する混合土を築造する技術が求められている。
開発の目標
- 最終処分場建設現場等から発生する「建設発生土」もしくは購入土,ベントナイト(粉体・粗砕された原鉱石),必要に応じて脱水ケーキを破砕・攪拌混合し,所要の遮水係数を満足する最終処分場の遮水土の製造ができること。
- 破砕と混合とを同時に行うことによって,最大粒径200mm以下の建設発生土の利用が可能であること。
- 最終処分場等の遮水土の製造に関して,短時間で均質な混合が可能であること。
- 通常の締固めおよび施工管理で,最終処分場の遮水層を構築するための遮水係数1×10-6cm/s以下の遮水土の製造が可能であること。
- 破砕後の地盤材料の粒度管理,モンモリロナイト含有量の大きいベントナイトの使用,高い締固め度での施工によって,透水係数1×10-7 cm/s以下,もしくは1×10-8 cm/s以下の遮水土の製造が可能であること。
- 遮水土の「設計,製造・施工マニュアル」が整備されていること。
技術評価
技術評価委員会により,評価証明の方法に照らして評価した結果,「ツイスター工法」は開発目標に相応する性能を有することが証明された。詳細については,同技術の技術評価証明報告書に記載されている。
問合せ先
公益社団法人 日本材料学会(TEL:075-761-5321 FAX:075-761-5325 E-mail:jimu@jsms.jp)
日本国土開発株式会社 (TEL:03-5410-5750 FAX:03-5410-5808)