第1回 「はじめての破壊力学」講習会
〜破壊を防ぐために〜

開催日  2021年3月23日(火)
申込締切 2021年3月12日(金) ※締め切りました

主催

日本材料学会

協賛

日本材料学会関西支部

期日

2021年3月23日(火)

会場

WebExを用いたオンライン講義

破壊力学は,欠陥やき裂を有する機械・構造の強度や余寿命の評価を行う上できわめて有効であることから,機器の健全性の総合的評価体系としての地位を確立しております.本講座では,応力やひずみに基づく強度評価手法(材料力学)を習得した初学者を対象に,き裂を有する部材の破壊現象をどのように取り扱うのかについて,平易な内容で講義を行います.講義に加えて,破壊力学による評価手法を実際に使用できるようにするため,応力拡大係数ハンドブック(日本材料学会 破壊力学部門委員会編,http://www.jsms.jp/book/khandbook.htm)を用いた演習を行います.理工系の学生や初めて強度評価に携わる企業・研究所の若手技術者も有益な内容となっておりますので,多数の方々のご参加をお待ちしております.
キーワード:き裂,応力,応力拡大係数,破壊靭性,き裂進展

講義予定

9:30〜10:00; 材料の破壊

和泉遊以(滋賀県立大学工学部)

破壊の分類と破壊力学が適用可能な事故例について具体的に説明する.

10:00〜11:00; 材料力学から破壊力学

和泉遊以(滋賀県立大学工学部)

材料力学(特に,応力規準)について復習する.次いで,切欠きの応力集中について説明した後,き裂先端近傍での応力分布について説明する.

11:00〜12:00; 破壊力学の基礎

和泉遊以(滋賀県立大学工学部)

き裂先端の変形様式およびき裂先端近傍で支配的な特異応力場の概念,破壊力学パラメータ(応力拡大係数)を用いたき裂を有する材料の強度評価手法について説明する.

<休憩>

12:45〜14:30; 材料の破壊じん性の評価とき裂の応力拡大係数の計算(演習付き)

藤井朋之(静岡大学工学部)

き裂を有する材料の強度評価のための実験的手法について説明する.さらに,応力拡大係数ハンドブックを用いた応力拡大係数の計算について演習を行う.

14:30〜16:00; 金属疲労への適用の基礎(演習付き)

藤井朋之(静岡大学工学部)

時間依存型破壊の例として疲労について説明する.次いで,疲労き裂進展特性とその破壊力学による評価法について説明する.

注意事項

講習会参加費

会員: 10,000円
非会員: 20,000円
学生会員: 5,000円
学生非会員: 10,000円

申込方法

締め切りました.お申込ありがとうございました.

【問い合わせ先】
日本材料学会 「はじめての破壊力学」講習会 係
〒606-8301 京都市左京区吉田泉殿町1-101
FAX (075) 761-5325 (TEL (075) 761-5321)
E-mail: jimu@jsms.jp

※講習会参加申込みの際にお届けいただいた個人情報は,参加証等の送付,諸連絡,行事案内等の日本材料学会の事業運営のみに使用させていただきます.

その他

受講者に「STRESS INTENSITY FACTORS HANDBOOK(応力拡大係数ハンドブック) Vol. 1&2: DVD版(電子版)」(定価 33,000円(本体30,000円+税))を会員価格(27,500円(本体25,000円+税))で販売いたします.購入を希望される方は,参加申込書に「ハンドブック購入希望」と明記してお申し込み下さい.

連絡先

〒432-8561 浜松市中区城北3-5-1
静岡大学工学部 藤井朋之
E-mail: fujii.tomoyuki@shizuoka.ac.jp