公開部門委員会
第368回疲労部門委員会
「表面処理材の疲労に関する最新研究」

主催

日本材料学会 疲労部門委員会

期日

2026年10月9日(金)13:00〜17:00

会場

京都テルサ 東館3階B会議室+ZOOM(ハイブリッド開催)
〒601-8047 京都市南区東九条下殿田町70番地
TEL 075-692-3400
https://www.kyoto-terrsa.or.jp/

交通

JR線「京都駅」八条口から徒歩約15分,近鉄「東寺駅」から徒歩約5分,京都地下鉄「九条駅」から徒歩約5分,市バス「九条車庫」南へすぐ

趣旨

部材の疲労強度向上に対して,表面処理は有効な方法の1つです.熱処理,コーティングなど様々な表面処理法が開発され,それらを施した材料の疲労破壊挙動や疲労特性向上効果の検討に関する研究が推進されています.今回は「表面処理材の疲労に関する最新研究」と題し,「材料WEEK」の企画に基づいた公開部門委員会を開催いたします.本会では,上記主題に即して表面処理材の疲労破壊挙動検討や疲労特性向上に関する計3件の話題提供による研究討論会を企画しました.疲労部門委員会の委員のみならず,表面処理材による疲労特性に関心をお持ちの方々のご参加と,積極的な意見交換を期待しております.

プログラム

  1. 13:00〜13:30 疲労部門委員会ビジネスミーティング
  2. 13:30〜17:00 研究討論会

(1) 13:30〜14:30
繰り返し応力負荷による窒化鋼表面のγ’-Fe4N化合物層内でのき裂生成・伝播

金沢大学 古賀 紀光 氏

窒化鋼の表面には,厚さ数μmのγ’-Fe4Nなどからなる化合物層とその直下に厚さ数百μmの窒素が固溶あるいは窒化物が微細に析出した拡散層が形成する.近年,表層の化合物層を除去すると疲労限が低下することがわかっている.本研究では,窒化鋼のγ’-Fe4N合物層内での繰り返し応力負荷に伴うき裂生成・伝播について電子線後方散乱回折法を用いて結晶学的に解析した.さらに,ジャイロ研磨を用いて,γ’-Fe4N合物層の微細化とポア密度の低減を行った結果を紹介する.

<休憩>14:30〜14:45

(2) 14:45〜15:45
DLC膜の表面強度評価法の開発と評価事例

同志社大学 中村 守正 氏

機械の動力伝達効率向上や金型の長寿命化のため,各種機械部品の表面にドライコーティングが施されることが多い.ドライコーティングの中でも,ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜は機能性硬質皮膜の1つとして用いられている.DLC膜が長期間にわたって所定の機能を発揮するためには,基材との密着性や表面強度が高いことが重要である.DLC膜が基材からはく離する際には,皮膜表面において破壊が発生し,これがはく離の起点となることがわかった.ここでは,硬質皮膜の表面強度評価法を開発したことと,これによる評価事例,皮膜の破壊メカニズムを調査したことについて紹介する.

(3) 15:45〜16:45
表面改質材の疲労強度向上技術とその支配因子

大同特殊鋼(株) 大橋 亮介 氏

機械部品の高性能化・小型軽量化に伴い,表面改質材にはこれまで以上に高い疲労強度が求められている.特に歯車などの動力伝達部品では,面疲労や曲げ疲労に対する高い信頼性が不可欠であり,表面硬さ,残留応力,組織,合金元素などの影響を適切に制御することが重要である.本講演では,浸炭および浸炭窒化処理を施した歯車用鋼を対象として,面疲労強度および曲げ疲労強度の向上に関する研究事例を紹介する.特に,窒素添加による軟化抵抗向上や合金元素の役割,結晶粒径が疲労き裂の発生・進展挙動に及ぼす影響について概説し,表面改質材の疲労強度向上に向けた材料設計の考え方について述べる.

(4) 16:45〜17:00 総合討論

参加費

無料

事前登録制です.参加ご希望の方は,以下のいずれかの方法で回答してください.(1, 2推奨)

  1. フォームURL(https://forms.office.com/r/qrJWPe133e)で回答
  2. QRコードを読み込んで回答
    第368回疲労部門委員会 出欠回答のQRコード
  3. 庶務幹事(secfatigue@fatigue.jsms.jp)までメールにてご連絡

[参加受付期限:10/2(金)まで]