信頼性フォーラム
社会資本のストックマネジメント

企画

信頼性工学部門委員会

会場

名城大学天白キャンパス
共通講義棟東2F 201講義室

日時

平成29年5月28日(日)9:00〜12:00

趣旨

信頼性工学は,当初エレクトロニクス分野で産声をあげ,軍事関係の機器やシステムの信頼性向上,土木・建築構造物の信頼性確保などの分野で長足の進歩を遂げました。その後,機械・構造物の安全性・信頼性確保の分野にも応用されるようになりましたが,その歴史はそれほど長くありません。他方,機械・構造物の安全性や信頼性に対する社会的要請は一段と高まりつつあり,東日本大震災以降,とくにこの分野における信頼性工学の社会基盤への応用が要求されております。このような趨勢に鑑み,このたび,「社会資本のストックマネジメント」について,以下のようなフォーラムを企画しました。多数のご参加と活発なご討論を期待します。

プログラム

オーガナイザー

白木渡,井面仁志,野村泰稔

挨拶・趣旨説明 (9:00〜9: 05)

白木渡(香川大学)

基調講演 (9:05〜9:55)

社会資本の維持管理の現状と将来展望
関西大学
古田 均 氏

本講演では,まず社会インフラ,特に橋梁の維持管理の現状について述べる。そして,社会資本の維持管理で現在重要とみなされている課題を明らかにする。次に我が国における維持管理の問題点を明らかとし,最後に今後の展望について述べる。

一般講演(1) (9:55-10:45)

西日本高速道路における構造物の点検・調査・診断技術
西日本高速道路エンジニアリング関西(株)
河田 直樹 氏

日本初の高速道路となる名神高速道路が全線開通して50年以上を迎える今,大型車両の増加や凍結防止剤の散布によって,高速道路は過酷な状況におかれている。膨大なストックを効率的に維持管理しなければならない中で,西日本高速道路で実施している新たな点検や調査・検査手法について紹介し,現在の課題や展望について報告する。

< 休 憩 > (10:45-10:55)

一般講演(2) (10:55-11:45)

東海道新幹線土木構造物の維持・強化
東海旅客鉄道(株)
○吉田 幸司 氏

開業から半世紀以上経過した東海道新幹線は,これからも日本経済を支える大動脈として,安全・安定輸送を提供する使命がある。そのためには,容易に更換のできない橋やトンネルといった土木構造物の維持・強化が必要不可欠である。ここでは,土木構造物の大規模改修による長寿命化,地震対策による強靭化の施策について概説する。

総合討論 (11:45-11:55)

閉会挨拶 (11:55〜12:00)  井面仁志(香川大学)