第9回マルチスケール材料力学シンポジウム

主催

日本材料学会

協賛

応用物理学会,化学工学会,高分子学会,精密工学会,電気学会,電子情報通信学会,土木学会,日本応用数理学会,日本機械学会,日本金属学会,日本計算工学会,日本原子力学会,日本高圧力学会,日本航空宇宙学会,日本材料強度学会,日本セラミックス協会,日本船舶海洋工学会,日本塑性加工学会,日本鉄鋼協会,日本非破壊検査協会,日本複合材料学会,日本溶接協会,溶接学会(予定)

期日

2024年5月24日(金)

会場

出島メッセ長崎 会議室102
(〒850-0058 長崎県長崎市尾上町4-1)

趣旨

本学会マルチスケール材料力学部門委員会では,実験・解析の両面からミクロ・メゾ・マクロにまたがる力学問題や材料物理課題などの幅広い研究分野を対象に,このような研究分野における研究者・技術者が一堂に会し,研究の現状と将来動向を議論する場として,年1回のシンポジウムを開催してまいりました.第9回となる今回も,若手からベテランまで様々な立場の方々にご発表いただき,お互いの交流を深めることで,さらなる材料研究の発展および議論の活性化を促したいと考えています.材料の,物性特性,変形素過程,組織と力学の関係,変形・破壊現象のサイズ効果など様々なスケールに現れる未解明な力学現象を対象とし,例えば,第一原理計算などによる電子物性研究,マルチスケール・マルチフィジックス解析の方法論,分子動力学法および関連手法を用いたモデリング研究,ナノ・マイクロスケール領域の力学実験研究や組織観察研究,転位論・結晶塑性論に基づく固体力学研究など,様々な研究アプローチによる研究成果をご発表いただきます.

参加登録料

本シンポジウムのみ参加の場合,参加費は無料となります(講演論文集をご希望の場合は,別途講演論文集代が必要となります).
なお,本シンポジウムに加えて日本材料学会第73期通常総会・学術講演会にも参加する場合は,下記の参加登録料が必要となることを申し添えます.

日本材料学会 会員12,000円,同学生会員  2,000円
非会員 23,000円,学生非会員  5,000円

詳細は日本材料学会ホームページ(第73期通常総会・学術講演会案内)をご覧ください.

講演論文集

オンライン配付形式
会員(シンポジウム協賛学協会を含む)3,000円
非会員4,000円

プログラム

9:00-9:10【開会のあいさつ】

9:10-10:50【口頭発表1】

座長:梅野宜崇(東大)

I01.
構造不規則系のレオロジーに対するミクロな視点
岩下拓哉(大分大)
O01.
Cobleクリープ変形の定量予測のための3次元多結晶体の代表体積要素モデル
○柴沼一樹(東大), 相良康太
O02.
3次元多結晶体におけるCobleクリープのボイド生成・成長モデル
○相良康太(東大), 柴沼一樹

11:00-12:20【口頭発表2】

座長:松中大介(信州大)

O03.
力の原子軌道分解法の開発と三次元系への適用
○見波将(京大), 阿部能将, 嶋田隆広
O04.
A novel approach to elucidate the synergistic interplay between vacancy and hydrogen and their role in weakening the grain boundaries of alpha-iron
○Mugilgeethan VIJENDRAN (Kyoto University of Advanced Science), Ryosuke MATSUMOTO
O05.
結晶塑性セルフコンシステント法を用いた鉄鋼材料の圧延集合組織予測
○大塚貴之(日本製鉄), 田中祥太郎(日鉄テクノロジー), 明石透
O06.
水フィラメントによるリンクル・フォールド変態の数値解析
○太田陸斗(名大), 永島壮, 松原成志朗, 奥村大

13:20-14:50【ポスターセッション】

座長:武富紳也(佐賀大)

P01.
第一原理計算に基づくMg-Ca深層学習原子間ポテンシャルの開発と評価
○劉麗君(阪大), 渋谷陽二
P02.
変分オートエンコーダによる原子間ポテンシャル作成用データセットの自動生成
○榊間大輝(東大), 泉聡志
P03.
格子欠陥を対象とした機械学習ポテンシャルの訓練改善の検討
○安達健人(信州大), 西澤仁人, 松中大介, 椎原良典(豊田工大), 森英喜(産技短大), 都留智仁(原子力機構)
P04.
粒界き裂先端の原子応力場 : 機械学習分子力学による検討
○齋藤快斗(豊田工大), 椎原良典, 松中大介(信州大), Ivan LOBZENKO (原子力機構), 都留智仁, 森英喜(産技短大)
P05.
汎用深層学習ポテンシャルを用いた炭素添加非晶質シリカの機械特性の探索
○小川京吾(東大), 榊間大輝, 宮崎桜子, 泉聡志
P06.
多層CNTにおける層の軸回転挙動に関する分子動力学解析
○西村正臣(信州大), 野尻直人, 高田泰成
P07.
均質化法を援用した界面原子モデルの弾性定数の推定
○今林佑太(信州大), 松中大介
P08.
金属薄膜のリンクル形成に及ぼす成膜角度の影響
○永島壮(名大), 大久保 建, 松原成志朗, 奥村大
P09.
ガス含浸ポリマーにおける気泡核生成メカニズムに関する粗視化分子動力学解析
○原田勇杜(名大), 君塚肇
P10.
Al-Cu合金の固溶・析出強化の素過程に関する原子シミュレーション
○金井健太(名大), 君塚肇
P11.
変形誘起マルテンサイト変態の晶癖面に関する原子論・現象論的考察
○宍戸優希(金沢大), 新山友暁, 下川智嗣
P12.
The impact of premixed interlayers on the reaction propagation in Ni-Al multilayers: An atomistic simulation of exothermic solid-state reactions
○Rahul KSHETRI(Kyoto University of Advanced Science), Sunday OYINBO, Ryosuke MATSUMOTO, Takahiro NAMAZU
P13.
Normal stress effect on the mobility of prismatic dislocations in magnesium
○Ryosuke MATSUMOTO (Kyoto University of Advanced Science), Suraj SINGHANEKA (Kyushu University), Sunday OYINBO (Kyoto University of Advanced Science)
P14.
A simulation study of pyramidal I and II <c+a> Screw dislocation behaviour in Magnesium using molecular dynamics
○Sunday OYINBO (Kyoto University Of Advanced Science), Ryosuke MATSUMOTO
P15.
スピン不均一分布がBCC鉄中らせん転位の易動度に与える影響の解析
○森英喜(産技短大)
P16.
原子シミュレーションにおける結晶性材料の転位密度と変形抵抗の関係
○若村麗ら(金沢大), 新山友暁, 下川智嗣
P17.
チタンにおける転位の双晶界面伝ぱ現象に関する原子シミュレーション
○木盛光雄(金沢大), 新山友暁, 下川智嗣
P18.
MnSiナノ薄膜上磁気Skyrmion格子中における転位欠陥の準粒子的すべり運動に関するPhase-Field解析
○川金立暉(京大), 笠井恒汰, 植松亮裕, 見波将, 嶋田隆広
P19.
第一原理計算によるMg-Zn-Y合金のHexagonal型LPSO構造のすべり特性の解析
○上村直樹(京都先端大), 松本龍介
P20.
第一原理計算に基づく純MgおよびMg-Y合金の積層欠陥エネルギー評価と結晶構造探索
○小坂元瑛基(熊大),安藤新二, 圓谷貴夫
P21.
積層欠陥エネルギーが異なるナノワイヤーの疲労挙動に対する分子動力学解析
○河合江美(東大), 陳晨, 久保淳, 梅野宜崇
P22.
空孔水素複合体の局所凝集によるき裂生成の可能性の検討
○中山涼太(佐賀大), 武富紳也, 萩原世也
P23.
純鉄の粒界強度特性に及ぼす水素の影響に関する分子動力学解析
○石戸亮(佐賀大), 武富紳也, 木村亜聞(マツダ), 溝上達志, 深堀貢
P24.
Atomistic Scale Simulations of Hydrogen Distribution and Behavior Near Crack Tip in bcc-Fe
○Akhil Kumar BADRAMRAJU (Kyoto University of Advanced Science), Ryosuke MATSUMOTO
P25.
Influence of Molybdenum on the Interaction between Hydrogen and Lattice Defects in bcc Iron
○Shinya KATO (Kyoto University Of Advanced Science), Mugilgeethan VIJENDRAN, Naoki UEMURA, Ryosuke MATSUMOTO
P26.
第一原理計算を用いたFe-Cr-Ni合金の水素固溶特性に対する合金成分の影響:Cr, Ni原子の水素溶解エネルギーに対するアナジー効果
○森山潤一朗(九大), 高桑脩, 山口正剛(原子力機構)
P27.
第一原理計算に基づく熱力学モデルによる金属中への水素溶解度の定量的記述
○三津原晟弘(名大), 湯川宏, 君塚肇
P28.
空孔を含む金属中の水素拡散に対する原子核の量子効果:自由エネルギー曲面に基づく動的モンテカルロ解析
○相場星哉(名大), 三津原晟弘, 君塚肇
P29.
L12相Fe3Gaにおける量子磁気熱電効果の第一原理ひずみエンジニアリング
○西原聖人(京大), 保垣壮太, 見波将, 嶋田隆広
P30.
量子磁気熱電効果の起源の解明と設計 : 強磁性ホイスラー合金Fe3Siにおける電子構造の幾何学的性質とひずみ負荷の第一原理解析
○保垣壮太(京大), 西原聖人, 見波将, 嶋田隆広
P31.
負の電歪応答の創出:BaHfO3中の原子空孔の電気−機械応答の第一原理解析
○池田善孝(京大), 阿部能将, 仲山智裕, 見波将, 嶋田隆広
P32.
機械学習とハイスループット第一原理計算によるデータ駆動型物性予測技術開発と強誘電体機能のひずみ最適化への応用
○丸山泰明(京大), 阿部能将, 仲山智裕, 見波将, 嶋田隆広
P33.
PRMナノ探針走査におけるconverse flexoelectricityの発生と表面形状効果
○池本翔太郎(京大), 安部正高, Kim BYUNGWOON, 服部梓(阪大), 澄川貴志(京大) 
P34.
水酸アパタイトの摩耗過程に対する反応分子動力学法モデルのパラメータ最適化
Dinh Dat PHAM (長岡技科大), ○大塚雄市(長岡技科大)

15:00-16:40【口頭発表3】

座長:森英喜(産技短大)

I02.
マイクロカンチレバー法を用いた辷りの固執評価
田中將己(九大)
O07.
変形拘束を受けるマイクロ単結晶Niの疲労
○Kim BYUNGWOON (京大), 小川博己, 安部正高, 澄川貴志
O08.
引張圧縮繰り返し負荷を受けるマイクロNi単結晶中の転位の増殖・構造形成過程観察
○杉坂浩太(京大), 安部正高, 澄川貴志

16:50-17:50【口頭発表4】

座長:新里秀平(阪大)

O09.
ポリアミドとアルミニウム合金の直接接合に関する実験および分子動力学シミュレーション
○吉田十義(大公立大), 桑原卓哉, 兼子佳久
O10.
シンクロトロン放射光によるX線CT・X線回折法を組み合わせた変形誘起マルテンサイトの3次元その場追跡および結晶方位解析
○岩野竜也(九大), 高桑脩, 平山恭介(京大), 戸田裕之(九大)
O11.
情報科学を取り入れた透過電子顕微鏡法による3次元ナノ構造解析
○井原史朗(九大), 佐藤俊介, Jesada PUNYAFU, 斉藤光, 村山光宏

17:50-18:00【閉会のあいさつ】

※Iは招待講演60分(質疑を含む), Oは口頭発表20分(質疑5分を含む),Pはポスター発表.
※ポスターセッションの前半(13:20~14:05)は奇数番号,後半(14:05~14:50)は偶数番号のコアタイムとします.