パネルディスカッション
〜大気環境中とコンクリート環境中の腐食の違い〜
開催日 令和3年10月14日(木)
主催
(公社)日本材料学会
コンクリート工事用樹脂部門委員会
共催
(公社)日本材料学会
腐食防食部門委員会
開催日時
令和3年10月14日(木)15:30〜17:00
会場 →ハイブリッド開催となりました
京都テルサ
〒601-8407
京都府京都市南区東九条下殿田町70
概要
鋼構造物とコンクリート構造物は,いずれも,道路や鉄道などの国民の生活を支える社会資本の基幹要素である.近年,社会資本の経年化による鋼構造物やコンクリート構造物の劣化や損傷が課題となっており,維持管理の重要性が年々高まっている.社会資本の鋼構造物の劣化や損傷の多くは大気腐食による減肉を原因とする.同じくコンクリート構造物も鉄筋の腐食が劣化や損傷の原因であることが少なくない.これまで,前者の鋼構造物の腐食は腐食防食工学の分野で,後者のコンクリート構造物の鉄筋の腐食はコンクリート工学の分野で,それぞれ独自に研究や開発が展開されてきた.しかし両者は,腐食の環境は,大気およびコンクリートと大きく異なるものの,対象の材料はいずれも炭素鋼であり,研究の目的も同じく社会資本の維持管理である.このため,両分野の研究者・技術者が交流し,腐食の機構や状態の把握,補修の方法を議論することは,互いの知見を充実させるだけでなく,現状を打破する研究・開発に結びつく可能性が期待される.
公益社団法人)日本材料学会 コンクリート工事用樹脂部門委員会では,2001年より毎年「コンクリート構造物の補修,補強,アップグレードシンポジウム」を開催し,構造物の耐久性,点検・調査,劣化予測,診断,補修・補強など,コンクリート構造物の維持管理の合理化や高度化に関する課題について,様々な議論を行ってきており,昨年で20年の節目を迎えた.日本材料学会は多種多様な分野が集う特徴のある学会組織であることから,様々な分野との交流ができるという特長があり,「コンクリート構造物の補修,補強,アップグレードシンポジウム」20周年の記念事業として,腐食防食部門委員会との共催パネルディスカッションを企画していた.しかし,新型コロナウィルスの影響により延期となったため,第21回シンポジウム内にて行うこととする.
スケジュール
15:30〜15:35
開会の挨拶
15:35〜15:50
山下正人氏
(株)京都マテリアルズ
「鉄鋼の大気腐食の基礎」
15:50〜16:05
濱田秀則氏
九州大学
「コンクリート中の鉄筋の腐食環境」
16:05〜16:20
高谷哲氏
京都大学
「コンクリート中の鉄筋腐食メカニズム」
16:20〜16:35
柴田俊夫氏
大阪大学名誉教授
「炭素鋼腐食の大気環境依存性−インドのデリー鉄柱を例として−」
16:35〜16:55
全体討論
16:55〜17:00
閉会の挨拶
定員
60名(予定)
参加費
無料(ただし,第21回コンクリート構造物の補修,補強,アップグレードシンポジウムへ参加される場合は,別途参加費がかかります)
参加申込
参加申込:E-mailまたはFAXにて,「パネルディスカッション〜大気環境中とコンクリート環境中の腐食の違い〜」と題し,(1)氏名(フリガナ),(2)年齢,(3)勤務先,(4)職名,(5)連絡先(住所,当日連絡可能な電話番号,FAX, E-mail等)を明記の上,お申し込みください.
申 込 先
〒615-8540
京都市西京区京大桂C1-220
京都大学大学院工学研究科
都市社会工学専攻
高谷 哲
TEL 075-383-3321
AX 075-383-3324
E-mail:takaya.satoshi.4n@kyoto-u.ac.jp
申込締切
令和3年10月1日(金)